会長挨拶
長崎県臨床検査技師会
門脇会長の挨拶
この度は、(一社)長崎県臨床検査技師会ホームページにアクセスしていただき誠にありがとうございます。当会は長崎県下の臨床検査技師 約900名で構成されている学術・職能団体です。我々臨床検査技師の活躍の場は、病院、診療所、保健所、検査センター、食品検査、研究所など多岐にわたります。
皆様が時に体調が悪く病院を受診した際、「それでは血液の検査をしてみましょう。それと尿の検査も。念のため心電図の検査もしておきましょう。」と医師から言われることがあると思います。また、健康診断を受けた時にも、血液を採取されたり、尿を採取したりします。血糖値やコレステロール値、血液型といった言葉は日常的に耳にする検査項目です。その血液や尿を検査すること、心電図を記録することは臨床検査技師の業務の一部なのです。そのほかにも、安全な輸血のための検査、感染症の原因となっている細菌を同定するための検査、がん細胞を鑑別する検査などもあります。検査の対象となる検体は血液や尿の他にも喀痰、組織、細胞、体腔液などがあります。また、直接患者様を検査する超音波(エコー)検査、心電図検査、脳波検査、MRI、呼吸機能検査等も臨床検査技師の業務範囲であります。また、検査のための検体採取を行うことが法律で認められているため、一部の病院では採血やインフルエンザウイルス検査のための鼻腔や咽頭からの検体採取なども臨床検査技師により行われています。
臨床検査技師は決して目立つ存在ではありませんが、実は皆様の近くにいて、皆様の病気の診断や治療、健康維持のために大きく関わっているのです。臨床検査は、高度化した現在の医療において、診断、治療、経過観察などの際に欠かすことの出来ない大変重要な役割を担っています。それ故、専門的な知識や高度な技術を求められます。診療に役立つ正確な検査結果を提供することは我々臨床検査技師の使命で有り、臨床検査技師が国家資格である理由でもあります。
当会は県内どの地域においても、均質で良質な臨床検査サービスを県民に提供するために、多くの研修会、講習会を各地で開催し、会員の技術・学術の研鑽に日々励んでおります。また、学術的な活動と共に職能団体である当会は、各市町村で開催される健康祭りへの参加協力や当会独自に『検査と健康展』なるものを開催することで、臨床検査技師の存在を広く県民の皆様に知っていただくという活動も行っています。実を申しますと、臨床検査技師は国家資格であるにもかかわらず、その知名度は低く、未だ県民の皆様に認知されていないところがあります。このホームページを見て少しでも興味を持っていただけると幸いです。
尚、臨床検査に関する疑問やご不明な点がございましたら、ご遠慮なく当会へお問い合わせ下さい。また、どうしたら臨床検査技師になれるのか?臨床検査にご興味をお持ちの受験生の皆様の進学についてもアドバイスしますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
一般社団法人 長崎臨床検査技師会
会長 門脇和秀
事業内容
長崎県臨床検査技師会とは
長崎県に生活している臨床検査技師または
長崎県内に勤務している臨床検査技師の集まりです。
全国組織である日本臨床衛生検査技師会の構成組織でもあります。
医療及び公衆衛生の向上を図り、長崎県民の
健康の保持及び増進に寄与することを目的としています。
その目的達成のために様々な活動をしています。
臨床検査技師とは
臨床検査技師とは、病院や保健所などで医師の指導の下、病気の診断や治療の為に必要となる様々な各種検査を行う専門の医療職です。
どんな検査を行うかというと、心電図や脳波といった患者の身体の生理的な反応や機能を検査する「生理学的検査」や、採取した組織・血液・尿などから、その成分や細菌の有無などを調べる「検体検査」などが挙げられます。
臨床検査技師には、検査によって調べたデータを細かく分析する専門的な知識と、そこから異変を見つけ出す能力などが求められます。